- ITの世界には、「知ってても素人にはやり方を教えない」という文化がありますが、これは何故ですか。ITの世界には、所謂「ググれカス」的な回答をする人が非常に多いです。これは自分が素人時代に受けた経験から、このような対応になっていると思います。日本のIT業界に一子相伝で受継がれる文化だと思うのですが、この文化の起源はどの様なものなのでしょうか。また、英語圏の掲示板等を読むと、余りこういった傾向はみられないように思うのですが、こういった文化は日本独自のものなのでしょうか？日本はトヨタ、キャノン等に代表される製造業では世界一と思いますが、IT産業ではMS、Google、Amazon、Apple等と肩を並べる企業は無いと思います。この文化は、自分より優秀な後輩がキャッチアップして自分を一瞬で抜いてしまうことを意地でも排除したい、というニーズがある際に有用と思いますが、日本のIT産業全体にとってはマイナスなのではないかと思います。何らかご意見をお聞かせ下さい。
思うに、教わる側にも多少の問題がありまして…何か問題があって、それを解決しなければならない、という場合、その解決方法だけを教えても、別の問題で、また別の解決方法を教えなければならない、という事が、よく有るのです。それは、「教わる側」が、問題の本質、コンピューティングの基礎を学んでいないからなのですが（プログラミング言語間の「どちらが優れているか」論争も同じく）、では本質・基礎を教えるとなると、これはもう、時間がかかってしょうがないわけです。初学者が直面する諸問題を本当に解決するには、本質・基礎を分かってもらうのが一番良いのですが、現実問題として、「現役の技術者」が、そこまで手を貸す時間は作れない、という事です。（基礎が分かっている人間にとって、コンピューティングやプログラミングに「問題」など存在しないし、新しい課題が出ても、自力で解いていける）また、わざわざ時間を作って本質を教えようとしても、「まず目の前の問題を解決したい」と強く欲する「後輩」は、本質・基礎を「退屈で、わけの分からないもの」と敬遠する傾向があります。これは、「後輩」達の姿勢に起因する問題だと、少なくとも私は思うのですが、それは、我が国の学校教育の結果であって、「後輩」達自身のせいではない、とも思います。英語圏の子供達が、どのような学校教育を受けているか、少しでも知っている方は、この私の回答に、納得していただけるものと思います。－－－補足について－－－課題に直面した時、「答えが有ると思って探す」のか、「答えは無いかも知れない、その場合、答えは自分で作るのだ」と考えて探すのか、その両者の違いは大きいと思います。私が思うに、我が国の教育は、後者を育てる視点が欠落していると見えます。後者をわきまえている素人と、前者しか知らない素人に対しては、接する姿勢が異なるのは当然です。前者しか知らない素人は、常に「その場の答え」しか求めてこないわけで、しかも「素人の疑問」ですから、検索すれば出てくるものばかり、それは「『在る』のだから検索せよ」という答えが、最も手っ取り早いわけです。右記は相当に特殊な事例について書かれたものですがhttp://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35548、この中では、大学における学生の評価について、次のように書かれています。「自ら疑問を持ち、自ら考え、自ら調べて自ら結論を出す。そういうクリエイティビティーのある学生が高く評価される。」「素人」に接する態度も基本的には同じで、つまり逆の人に対しては、時間を割くのも惜しいわけです。
ベストアンサーはPabooからの回答ではありません。
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