- 真面目な質問です。原子力発電で騒いでいる人についてどう思いますか？今年から環境方面を専門とする大学に通う者です。騒いでいる気持ちは当然良く分かるのですが、騒いでいる人たちこそ無責任ではないですか？IPCCが発表しているようにCO2を主な原因として温暖化が進行し、現在の排出量より50％削減しなければならないと言われている現在、なぜ簡単に原発を無くせと言うのでしょうか。中にはちゃんと、「今の生活水準を下げて生きる」とおっしゃっている方がいます。そういう覚悟がある方には、僕は逆に尊敬します。しかし、「火力発電をフルに使えば今の生活は維持できる」という方や「早く太陽光や風力を普及させればいい」と簡単に言っている方を見て驚きました。世界的にCO2削減の動きがある中で、今なお排出量が増え続けているのに火力発電はナンセンスです。原発の危険よりは温暖化した方がいいという事でしょうか。デング熱やマラリアが日本に上陸し、アマゾンが砂漠化し、世界中で環境難民が発生し、熱波や豪雨が頻繁に起こる危険性を知っていて発言しているのでしょうか。カトリーナの被害総額は約15兆円でした。代替エネルギーについては、太陽光や風力は天候に左右され安定して発電できませんし、波力や地熱は設置場所が限られる上、自然災害の被害も受けます。バイオマスは十分な電力が作れません（原発とは比べ物になりません）。燃料電池は燃料の水素を作るのに電気が必要で、その電気をどう確保するのかが課題になっています。火力や原子力に変わる発電方法がないのが現状なのです。僕も今回の原発事故で、原発の危険性は痛感したので、いつかはなくした方がいいと思っています。しかし、だからと言って簡単に「原発反対。原発関係者は無能。」と言われると悲しいです。何十年か経って地球が温暖化した時に、また「あの会社が悪いんだ」とか「あの国が悪いんだ」という話にならないか心配です。せめて、どうして原発事故が起こる前に「原発反対」と言わなかったのでしょうか。人のせいにしている限り、自分は成長できませんよね。
地球温暖化懐疑論も勉強してみてください。別の視点からも物事を考えてみると良いですよ。「今まで原発反対と言わなかったことにも責任がある」は共感できますが、危険性に気付いて反対と言いだすのはまあ普通なのでは。今まで反対と言わなかったことを後悔している人もいるでしょう。別に責任転嫁したくて原発反対しているわけではないと思います。「原発の危険よりは温暖化した方がいいという事でしょうか。」は、どうなんでしょう。原発は大量の放射性廃棄物を出しているわけですが。温暖化を防ぐためなら放射性廃棄物を出してもいい？
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